免疫力が低下すると、どんな症状が起こり、どんな病気を患う可能性があるのでしょうか。ここではわかりやすく解説しています。
私たちの体を守ってくれる免疫力。
では、具体的に免疫力が低下すると、私たちの身体はどうなってしまうのでしょう。
答えはとても簡単で、病気にかかりやすくなるということ。
なぜなら、免疫というのは病原菌を攻撃する機能のことで、その力が弱まるのですから、当然病気を発症しやすく、あるいは病気が治りにくくなるというわけです。
また、いま現在は元気でいるつもりでいても、一年のなかでのある時期や、年齢、食事や運動不足など生活スタイルによっても免疫力が低下し、風邪や病気にかかりやすくなってしまうこともあります。
まず、季節的なものですが、冬場は特に要注意です。
空気が乾燥し、その影響で喉や鼻の粘膜までもが乾燥しやすいため、ウイルスが増える条件が揃っています。
そのため、私たちの身体は普段以上にウイルスや細菌と戦わなければなりません。
ほかの時期と勢力バランスが異なる結果、相対的に免疫力が低下し、風邪やインフルエンザにかかる人が後を絶たない、というわけです。
同じ風邪やインフルエンザでも、より免疫力が低いと容態は悪化します。
症状の悪化が日常生活のリズムを崩し、長く仕事を休まなければならないなどといった不都合が出てきますし、場合によっては命に関わる危険もあります。
加齢による免疫力の低下は、万人に訪れる問題です。
実は、免疫力は20歳前後でピークを迎え、その後は徐々に低下してしまいます。
さらに高齢になると免疫力の低下が顕著になり、感染症やがんなどにかかりやすくなります。
免疫力が低下してしまうと、それだけ感染症などの病気にかかるリスクが高まりますから、高齢になればなるほど病気や感染症になりやすくなるというわけです。
通常は命を落とすような危険がない病気にも関わらず、高齢者が亡くなったというニュースは決して珍しくはありませんよね。
例えば、O-157大腸菌による集団感染でも、高齢者を中心に犠牲者が出ましたが、免疫力の低下が関係していると言われています。
このように、免疫力がなかったらすぐに病気になってしまいますし、1日たりとも健康な体ではいられないのです。
免疫力をさらに高めて健康な体を手にいれるために、次に免疫力を下げる原因を探ってみましょう。