悪性関節リウマチ

朝方に強い関節のこわばり、関節の疼痛からはじまり、やがて関節機能がむしばまれていく「悪性関節リウマチ」。その症状や免疫との関係性などをまとめました。

免疫異常により起こる難病「悪性関節リウマチ」とは?

悪性関節リウマチは一般的な関節リウマチに、血管炎をはじめとする関節の症状が加わり、重篤な病変を伴う場合に認められます。

単に関節リウマチが進行して関節機能が著しく低下した場合は、悪性関節リウマチにはあてはまらず、“内臓障害”を伴うことが判断基準になります。

■患者さんはどれくらい?

1年間の患者数は約4,000人。関節リウマチ患者の0.6%にあたります。

男女比は1:2で女性に多いのですが、関節リウマチよりも男性の占める割合が多い傾向にあります。

ピークの年齢は60歳代です。

■何が原因なの?

一般的な関節リウマチと同様に原因は不明です。

家族内の発症が約12%みられるため、体質や遺伝が影響しているとも考えられますが、遺伝性疾患と言えるほどの強い遺伝性はありません

遺伝因子のひとつとしては、関節リウマチに多く認められる白血球の組織適合抗原のHLA-DR4という遺伝子がありますが、これが悪性関節リウマチの場合はより多く認められます。

このほか、悪性関節リウマチでは、リンパ球の機能異常やリウマトイド因子の高値、免疫複合体の形成といった免疫異常も認められます。

■遺伝する可能性はどれくらい?

悪性関節リウマチが親から子へ100%遺伝することはありません

とはいえ、関節リウマチが家族内発症が多いことや、一卵性双生児では34%の発症率で、二卵性双生児の7%に比べて高いことから、遺伝的な原因も示唆されています。

■どんな症状が起こるの?

悪性関節リウマチは、「全身血管炎型」「抹消型動脈炎型」のふたつに分類されます。

「全身血管炎型」の場合は、既存の関節リウマチの関節痛に加え、38℃以上の発熱、体重減少をともなう皮下結節、筋力低下、紫斑、筋痛、間質性肺炎、胸膜炎、多発単神経炎、消化器官出血、上胸膜炎などの全身の血管炎による症状が急速にあらわれます。

いっぽう、「抹消型動脈炎型」は、皮膚の潰瘍、梗塞、または四肢先端の壊死や壊疽がおもな症状です。

■どんな治療法があるの?

既存の抗リウマチ剤の継続や、入院治療、ステロイド剤、生物学的製剤、免疫抑制剤、D-ペニシラミン、抗凝固剤などが行なわれます。

悪性関節リウマチで気をつけること

食事は、塩分や脂肪分の多い料理を避け、バランスのとれた食事を心掛けましょう。

また、炎症の強い時期は多めにカロリーを摂取するようにしましょう。

魚の脂はリウマチや膠原病に良いと言われています。

病気に負けないためには、まず免疫力を高める栄養素をバランス良く摂ることが大切です。

免疫マン

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