免疫系の病気は、軽症のうちは薬による治療で通常の日常生活が送れる場合もありますが、ひどくなると命を落としてしまうケースもあります。ここでは、特に専門性の高い免疫疾患をご紹介します。
免疫力の低下や異常による代表的な疾患は、以下のように、大きくふたつに分類されます。
さらに難病と言われる免疫疾患はふたつのタイプに分かれます。
免疫系に異常が起こり、自分自身の正常な細胞を攻撃してしまう「自己免疫疾患」と、免疫力の極端な低下により起こる「免疫不全」です。
疾患によって症状や治療法などは異なります。
既存のリウマチに血管炎などの疾患が加わる免疫異常の難病。
全身のさまざまな場所に皮膚疾患や炎症など、多彩な症状が起こる難病。
発熱、倦怠感、食欲不振などの全身症状から、上気道の炎症、肺、腎臓の炎症が同時に、または連続して起こる病気。
1万人にひとりの割合で発生する難病「原発性免疫不全症候群」。先天的に免疫系に欠陥がある病気ですが、早期治療を行えば通常の日常生活を送ることが可能。
これらの病気に打ち勝つためには、どうしたらよいのでしょう。
簡単に説明すると、免疫異常が原因の「自己免疫疾患」であれば、免疫機能が正常に働くように整えること、極端に免疫力が落ちてしまう病気であれば、「免疫力を高める」ことが大切です。
そのためにはまず、バランスの良い食事を摂ることがカギとなります。
薬の使用と併用して、免疫機能を整える栄養素をバランス良く摂取し、病気に負けない身体づくりに励みましょう。