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免疫異常による自己抗体を検出する自己抗体検査とは

自分の細胞に対して抗体を作って攻撃してしまう自己抗体反応によって発症する、膠原病や甲状腺炎などの自己免疫疾患。

この免疫異常によってできた自己抗体を検出する検査を「自己抗体検査」といいます。自己抗体検査よる抗体認識・症状の特定方法などを解説します。

自分の体を攻撃してしまう自己抗体を検出する「自己抗体検査」

自己抗体検査とは、関節リウマチ・橋本病・血液炎などの、自己免疫疾患を引き起こす原因となっている免疫異常を検出する血液検査です。

人の体は、体内に侵入した抗原(病原体)に対して、免疫細胞がその抗原に対抗するタンパク質・抗体をつくり、この抗体によって抗原を攻撃・排除することで体の健康を保っています。

しかし、何らかの原因で免疫機能が異常をきたし、自分の細胞に対して抗体(自己抗体)を作り、自分の体を攻撃してしまう場合があります。これを「自己抗体反応」といい、自己抗体反応によって発症する疾患のことを、「自己免疫疾患」といいます。

自己抗体はなぜできる?いまだ解明されていないその原因

自己抗体が出来てしまう原因として、不完全な細胞死によって生き残ったT細胞が抗体を作らせてしまう、B細胞の異常増殖、自己タンパク質とウィルスタンパクの誤認によるものなど、様々な説が挙げられていますが、いまだはっきりとした原因は判明されていません。

遺伝によって免疫異常を起こしやすく、病気や怪我をきっかけに発症してしまう人もいるそうです。

また、橋本病やバセドウ病などの甲状腺異常に代表される多くの自己免疫疾患には女性の患者が多く、ホルモンが大きく関係している事が大きいのでは、という説もあります。

いくつにも分類されている自己抗体検査

自己抗体検査には症状によって様々な検査方法があります。
代表的な検査方法をいくつか紹介していきます。

関節リウマチなどを診断する検査「リウマノイド因子(RAテスト)」

リウマノイド因子(RAテスト)は、リウマチ因子の有無を調べるための検査で、関節リウマチの疑いがある場合や、他の関節炎疾患と区別をつけるために行われます。正常であれば陰性、RF(抗体)が作られている場合は陽性を示します。

関節リウマチ患者の7割以上は、このリウマチ因子の数値が高く、数値が高いほど重症度が高いことが多いそうです。

また、膠原病などの他の自己免疫疾患を患っている場合も陽性反応が出ることがあるので、検査結果が陽性だからといって必ずしも関節リウマチと断定できるものではありません。逆に、関節リウマチであっても、およそ5%の患者は陰性の診断結果が出ることがあるそうです。

より正確に関節リウマチを診断できる「抗CCP抗体」

関節リウマチのよって炎症を起こした関節滑膜に発現する、「シトルリン化蛋白」に対する自己抗体で、正式には「抗シトルリン化ペプチド抗体」といいます。

この検査方法は、関節リウマチを判断するにあたって、とても感度・正確性が高く、他の検査でリウマチの判断ができない場合や、早期診断に有用されています。基準値4.5U/ml以下で、検査をした時点で症状があまり出ていなくても、この抗CCP抗体が陽性の場合は、リウマチの可能性が高いといえます。

膠原病の診断、経過観察に用いられる「抗核抗体(ANA)」

抗核抗体とは、細胞核の成分を抗原とした自己抗体の総称で、膠原病を判断する際のスクリーニング検査として使われています。「蛍光抗体法」という蛍光色素を利用した測定方法で自己抗体を認識して、その染色パターンで自己抗体の分類をします。抗核抗体の数値は抗体価といい、基準値は40倍未満を設定している医療機関が多いそうです。

抗核抗体が陽性の場合に考えられる症状としては、シェーグレン症候群・全身硬化症・関節リウマチなどの膠原病や、甲状腺炎・自己免疫肝炎などが挙げられます。

甲状腺疾患の診断に有効な「抗サイログロブリン抗体」

甲状腺ホルモンを産生する甲状腺濾胞細胞で作られる糖蛋白「サイログロブリン」に対する自己抗体で、橋本病やバセドウ病などの、自己免疫性甲状腺疾患の診断に有効な検査です。基準値は28IU/mlで、橋本病患者の約8割、バセドウ病患者の約6割は抗サイログロブリン抗体の数値が高いそうです。

検査結果が陰性でも経過観察は怠らずに!

その他にも、シューグレン症候群の診断に用いられる検査「抗SS-A抗体・抗SS-B抗体」をはじめ、全身性エリテマトーデスの診断には「抗Sm抗体」、混合性結合組織病や全身性硬化症には「抗RNP抗体」と、多種多様な自己抗体検査があります。

検査結果が陰性であった場合でも、自己免疫疾患にかかっている可能性があるので、症状の経過をよく観察するなどの注意が必要です。

また、健康な人であっても5〜10%、高齢者はさらに高い割合で、抗体が認められる場合があります。

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